心理検査とカウンセリングのご案内
私たちは、様々な悩みを抱えて生きています。職場や学校など外側の環境にアプローチし、現実的な対応を施すことにより問題が解決する場合があります。当クリニックでもそのような環境調整における介入を行っております。このことに加え、私たちの悩みの原因は、自分自身のあり方が関係していることも多く見受けられます。その場合、自己理解や自己洞察が深まると症状や周囲との関係に変化がもたらされます。そこで専門家がお話を伺い、ご自身の鏡として、対話を通し自己理解を深める手助けをしております。見えないこころの動きやあり方を知るための道具としての心理検査、および臨床心理士によるカウンセリングについてご案内いたします。
「心理検査」
心理検査とは、見えにくいこころの動きを捉える手助けとなり、どういった状態にあるのか、どういった支援が必要なのかを考える上で役立つものです。検査の実施には5分〜20分程度の時間を要し、気分の状態、不安の程度、性格や発達の傾向、認知機能などをみることができます。
検査結果からわかることは一部ですが、現在の状態について理解を深めて頂き、治療の過程でどの程度改善されているかを確認しながら、その方に合った効果的な治療法を判断するために役立てることができます。
当クリニックで実施している主な検査は、以下の通りです。
検 査 名 | |
気分の状態 | SDS CES-D POMS |
不安の程度 | LSAS-J STAI MAS |
性格の傾向 | TEG-U YG性格検査 ソンディ―テスト |
発達の傾向 | AQ質問票 成人期のADHDの自己記入式症状チェックリスト |
認知機能 | 改訂 長谷川式簡易知能評価スケール MMSE |
「臨床心理士によるカウンセリング」
カウンセリングとはどんなものなのか分からない方もいらっしゃるかと思います。カウンセリングを受けられる場合、はじめにこれまでの経過や現在の状況について詳しく話をお聴きし、カウンセリングを始めるにあたって、どんなことを話していきたいか、どうなっていけたら良いか等、治療目的と目標について心理士と一緒に話し合います。その後、思うことや考えたことを自由に話して頂き、心理士が理解したことをお伝えします。その作業を繰り返していく中で、気持ちや問題点の整理をしながらご自身への理解を深めて頂くこと、そして心理士がそのお手伝いをさせて頂くことがカウンセリングの流れになります。
カウンセリングは1回20〜30分のお時間をとっており、予約制になります。料金は診察代に加えて予約料500円を頂いております。カウンセリングをご希望の場合、はじめに医師の診察を受けて頂き、カウンセリングを導入するかどうかを判断させて頂きます。カウンセリングが適さない場合もあり、その際にはお勧めしないこともございますので、まずはご相談ください。