カウンセリングとは、ご自身が抱えておられるさまざまな「こころの問題・悩み」を、主にカウンセラーと「話すこと」を通して、答えを見つけたり、意思決定したり、その人なりによりよく生きていけるようになるのを助けるプロセスです。
お話を重ねながら、こころの余裕を少しずつ作ってゆくことが、とても大切になる場合もあります。自分自身の気持ちや思い、気になっていることだとか、問題に思っていることなどを、カウンセラーと共に整理しながら、本来の自分自身を取り戻し、問題を解決していく道筋を見つけてゆくためのものです。
このような言語的治療に加え、当院では創造性を生かすことによる心身の回復を目的とした表現療法を取り入れています。イメージで自己の内面を表現することにより内的葛藤が開放されるカタルシス効果、作品を通して無意識が明らかとなり治療の手がかりとなる効果などがあります。
つまり、言葉だけでは説明できない自分自身のこころの世界や感情を、イメージ表現手段によって理解することを可能にすることです。描画、コラージュ、スクリブル、粘土などを用い、子どもから高齢者まで適応が可能で、どの技法をどのように用いるかは、皆さまの意志が尊重されます。
当院では医師の診察と並行して臨床心理士によるカウンセリングおよび表現療法をおこなっていますので、ご希望の方は診療時に医師へご相談ください。