FLOWER GARDEN-1月号 ―冷え性・むくみに役立つアロマ―
(2010年1月12日掲載) 年も改まりましたが、いよいよ本格的な寒さとなってまいりました。さて、寒い季節は、冷え性の方には特に辛い季節でもあります。体幹部が温まらなければ、手足など体の末端部分は温まりません。人間は手足が凍傷になっても生きていけますが、内蔵が冷えてしまったら死んでしまいます。身体は生命を維持するために内蔵を守ろうと、必要なエネルギーや血液の循環を身体の中心に集めようとします。そのため、末端の体温維持がおろそかになり、手足から冷えるのです。身体の内部を温めるために、温かいお茶やスープを飲むことも、手足を温めるためには有効と言えます。
部分浴(手浴・足浴など)は手足を温めるには大変効果的です。さらに、血流が良くなりますから、むくみ解消の手助けに。むくみの原因は、体内の水分が滞りその部位に溜まってしまうことです。部分浴は、血行を良くすることで、同時に水分の流れを促してくれます。また、入浴時に足首、ふくらはぎ〜脚全体をよくもみほぐすこともむくみ解消に役立ちます。特に、就寝前の足浴はおススメです。布団の中に入ってみたものの、足がなかなか温まらずに眠れない方も多いのではないでしょうか。ぜひ、お試しください。
―使用する精油―
ジュニパー | 利尿作用があるので、体内の浄化、むくみ解消 |
サイプレス | 静脈やリンパ系のうっ血解消に効果的。 |
ローズマリー・カンファー | 血液循環を良くする、血圧を上げ正常なレベルに調整する作用。 |
ローズ | 血液循環を良くする。 |
ゼラニウム | 血液循環を良くする。 |
ユーカリ・ラジアータム | 血流を良くして炎症をとる作用、体力増強作用。 |
レモン | 血流促進作用、気分をすっきりさせる作用 |
※肌に刺激を感じる時、特にレモンやグレープフルーツ、オレンジ等の柑橘系は皮膚のピリピリを感じる場合があります。そのときは使用を中止してください。また、柑橘系の精油を使用した後数時間は、皮膚が日光に当たらないようお気をつけください。
手浴・足浴には1〜3滴の精油を使用します。いくつかの精油を組み合わせることもできます。ブレンドすることで、ご自分の好きな香りができるかも!《手浴・足浴の方法》
手浴 洗面器や洗面台の中にお湯(40〜45℃くらい)を張り、好みの精油を1〜3滴垂らしてかき混ぜます。手首まで浸るように入れ、5〜15分程香りを楽しんでいるうちに、上半身ポカポカに。 |
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足浴 大きめの洗面器やたらい、バケツ等にお湯を張り、好みの精油を1〜3滴垂らしてかき混ぜます。足はふくらはぎまで入るとベストですが、足首まででもかまいません。 38〜40℃のお湯を張り、15分程度浸かります。 |
足浴は、本や雑誌を読みながら、テレビを観ながらでもできるのでリラックスタイムに取り入れることもできますね。
高血圧の方は、熱いお湯ではなく少しぬるめにすることをお勧めします。
朝の手浴には、熱いお湯を使うことでからだの目覚めにもつながります。忙しい朝ですが、余裕がある時にはぜひ試してみてください☆
(参考)
こんなときどうする?アロマテラピーケアガイド 楢林 佳津美 ブラス出版
医師が認めたアロマセラピーの効力 川端 一永 河出書房新社