FLOWER GARDEN-9月号 ―アロマテラピー(芳香療法)とは―
(2009年9月17日掲載) 当院では、待合室でアロマテラピーの芳香浴を行っております。心地よい香りは、気持ちを穏やかにしてくれます。多くの方が受け入れやすいブレンドオイルを中心に、日ごとに香りを変えています。植物の持つ力を分けてもらうアロマテラピー。そのご紹介であるこのページに、生き生きとした花や緑のあふれる庭をイメージして、フラワーガーデンと名付けました。生活に香りを取り入れる、参考にされてみてはいかがですか?
―アロマテラピー(芳香療法)とは―
アロマテラピーは、植物の香り成分を抽出した芳香物質である「精油」を使って心身の不調を癒し、健康維持に役立てる療法です。実際の利用方法としては、精油をキャリアオイル(植物油)で希釈したものでトリートメント(マッサージ)を行うことや、香りの拡散(芳香浴)、吸入などがあり、それぞれの芳香成分が持つ薬理作用で心身のバランスを整えます。医薬品ではないので即効性はありませんが、古くから人間が植物を薬として利用してきたことや、医薬品の開発が自然界の薬理作用をもとに進化してきたことを考えると、心も体も良い香りで癒される意味がわかるような気がします。
―院内に漂う香りの中から―
オレンジ・スイートしぼりたてのオレンジの香り。まろやかな甘い香りにほのかな酸味が加わった柑橘系の代表です。
オレンジの果皮を搾って芳香成分を取り出す圧搾法で精油を抽出します。
心を開き、前向きで元気な気持ちにしてくれます。精神疲労、落ち込み、うつ状態、不安、心配、イライラ、パニック、出社・登校拒否、過換気、めまい、不眠などストレス性の症状が続いたときに、選んでみましょう。血流促進作用があり、冷え性や肩こり、むくみの緩和にも利用されています。明るい太陽の下で元気いっぱいに育った植物のパワーを分けてもらえるようなみんな大好きな香りです。ティートゥリー
ユーカリに似た、染み渡るようなフレッシュでシャープな香り。
免疫力の低下や否定的な思考になりやすい傾向があるときに、冷静さや前向きな気持ちを持ちやすくしてくれます。精神疲労、無気力、神経過敏、落ち込み、記憶・集中力の低下、風邪、インフルエンザ、気管支炎、免疫低下、皮膚の炎症、皮膚真菌症、傷、湿疹などの症状に。
心身を強壮して沈んだ気持ちを引き上げ、意欲や活力を取り戻すきっかけになります。主成分のテルピネン‐4‐オールには優れた抗菌、抗炎症、抗真菌作用があるので、風邪やインフルエンザなど感染症の予防にも。水虫、ニキビや傷にも効果を発揮します。
お部屋に香らせれば、抗菌・抗ウイルス作用で風邪対策にもなりますね。インフルエンザの流行が話題の今の時期にはぴったりかもしれません。