新しい1年が始まりました。気持ちを新たにして目標を立てる方もいらっしゃるかと思います。新しいことを始めるときは、なんだか背筋がピッと伸びて、身の引き締まる思いになることが多いのではないでしょうか。しかしながら、年末から年始にかけてご馳走を食べる機会が増えたり、お休み期間と仕事始めとのギャップがあったりと、今の時期は身体や心を労わりたいタイミングでもあります。そこで、今回は“上手に甘える”ことを意識してみることをおすすめします。
“甘え”という言葉に、みなさんはどんなイメージをお持ちですか?“幼い子供にだけ許されること” “そんなのは甘えだ、もっとしっかり気持ちをもたなくては”など、どこかネガティブな印象を受ける方もいらっしゃるかもしれません。上手に甘える為には、自分と相手との関係性や、今相手に甘えていい状況なのかを見極める必要があります。相手に遠慮をしたり、自分でやった方が早いと考えると甘えを出さずに自分で抱え込んでしまいますし、逆に相手の都合等おかまいなしにこちらの要求を押し付けていては、相手には不満が残ったり関係がぎくしゃくしてしまうこともあるかもしれません。そう考えると、上手に、適切に甘えることは、いい人間関係を築くためのスキルであるとも言えます。
甘える、と似たニュアンスの言葉として「信頼して任せる、頼る」等があります。そう考えると、甘えを受け入れる側も、「自分は頼られている」「信頼されている」という気持ちになります。相手を信頼して頼るという行為を通して、自分も相手も満たされ、関係がより良好になるという効果があります。
しかし、いざ相手に頼ろうとしても、どんな風に頼ればいいのかわからず、実際に行動に移すのは勇気がいるものです。今回は、それよりも少しハードルが低く、とりかかりやすい甘え方、頼り方についてご紹介します。
(心理 A K 記)