コラム「LOUNGE-12月号」冬に起こりやすい体調不良A
(2021年12月1日掲載)
今回は、冬に起こりやすい体調不良 “冬バテ” の対策についていくつかご紹介します。
寒暖差疲労や年末年始のストレスによって、常に神経が張り詰めた日々を送ると、交感神経が優位な状態が続きます。交感神経とは昼間や活動している時に働く神経のことで、主にアクセルの役割を担っています。対して、夜間やリラックスしている時に働き、ブレーキの役割をしている神経を副交感神経と呼びます。この2つの神経がうまくバランスを取りながら働くことで、私たちの心身の健康は維持されていますが、バランスが崩れると、様々な不調が出てきます。
寒さも厳しくなり、慌ただしさが増してくるこの時期は、心身がリラックスした状態を意識的に作り、副交感神経の働きを活性化することが大切です。また、できる範囲で規則正しい生活を心がけ、ストレス過多とならないよう、体調を気にかけながら過ごしましょう。
(心理 Y S 記)
―待合室で読める本から―
「自分でできる対人関係療法」 水島 広子著 創元社
対人関係、なかでも配偶者や子ども、恋人、親友など、最も身近な人たちとの関係は、心の健康に大きな影響力をもちます。「重要な他者」と「現在の」関係に焦点を当てて治療する「対人関係療法」についてわかりやすく解説しています。
「承認をめぐる病」 齋藤 環著 日本評論社
他人に認められないと、自分が愛せない病。自分を認めてもらいたい気持ちに過度にこだわるとき、人はさまざまな病理を露呈します。気鋭の精神科医が世相を読み解きます。
「自信をつける心理学」 加藤 諦三著 大和書房
劣等感の強い人は人を愛せないし、好きなことも見つからず、人間関係もうまくいきません。そのような劣等感に悩まされないために、大切な「心の持ち方」「ものの考え方」を、心理的な法則に沿って説き明かしてくれます。