長崎の心療内科 もとやま心のクリニック コラム「LOUNGE-11月号」冬に起こりやすい体調不良@

もとやま心のクリニック
長崎の心療内科もとやま心のクリニックへのお問い合わせ・ご予約は095-856-3033
トップページ > 面接室からのたより > コラム「LOUNGE-11月号」
面接室からのたより

コラム「LOUNGE-11月号」冬に起こりやすい体調不良@

(2021年11月1日掲載)

 気温が下がり、寒さが厳しい季節になると、なんとなく体調が悪い、だるくてやる気が起こらないといったことはありませんか?これらは、冬場に起こりやすい体調不良の症状と考えられ、“冬バテ” と呼ばれることもあります。冬バテが起こる原因としては、寒暖差疲労、日照時間、冬場ならではのストレスなどが考えられます。


 昼と夜、室内外など、寒暖差のある環境に身を置くことになると、私たちの体は気温差に対応しようと、必要以上にエネルギーを消費します。その結果、寒暖差疲労が蓄積し、自律神経のバランスが崩れ、様々な体調不良の原因となります。

 近年は、空調が整備された環境が増えているので寒暖差への耐性が弱くなっていること、異常気象による寒暖差なども影響していると考えられます。


 秋〜冬場は、夏と比べて日照時間が短く、日光を浴びる時間が少なくなると脳内のセロトニンが減少し、セロトニンを原料とするメラトニンが十分に分泌されなくなります。メラトニンは睡眠や覚醒、自律神経やホルモン分泌などに関与しており、不足すると、睡眠のリズムが乱れる、疲れやすい、やる気が出ない、集中力が低下するといった様々な不調を招きやすくなります。


 年末年始は、仕事面での多忙さ、大掃除や新年を迎える準備、忘年会・正月の集まりなどやらなければいけないことがたくさんあります。こういった日々が続くと、常に神経が張り詰めた・緊張した状態となり、中々心身が休まりません。また、年末年始の休暇で生活リズムが乱れることも、免疫力低下に繋がると考えられます。

次回は、冬バテの対策として考えられることをご紹介いたします。

(心理 Y S 記)

―待合室で読める本から―

「不安と折り合いをつけて うまいこと老いる生き方」 中村 恒子著  すばる舎
人生 100 年時代の後半戦に待ち受ける、憂鬱なあれこれと、うまいこと折り合いをつけて生きていくコツを、2名の精神科医の対談形式で語り尽くします。老い、孤独、人間関係、終活など、シニアの深刻な悩みにそっと寄り添い、答えを出してくれる一冊です。
「うつぬけの頑張らないごはん」 功刀 浩著  ナツメ社
だるさや疲れを感じやすい鉄不足タイプ、なかなかやる気が出ないタンパク質不足タイプなど、体や心の不調の原因は、実は必要な栄養素が足りていないのかもしれません。本書では、何が不足しているのかを診断し、それぞれに合ったレシピ、食事術を紹介していきます。
「自分の機嫌は色でとる」 七江 亜紀著  ディスカヴァー・トゥエンティワン
この本は、さまざまなお悩みや理想に合わせて「どの色を」「どうやって」取り入れるかについて、アイディアをまとめています。自分にぴったりの色を生活に取り入れて、ごきげんな毎日を送ることができます。
長崎の心療内科・精神科
もとやま心のクリニック