長崎の心療内科 もとやま心のクリニック コラム「LOUNGE-2月号」話の聴き方

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面接室からのたより

コラム「LOUNGE-2月号」話の聴き方

(2021年2月1日掲載)

 前回のコラム “ストレスと上手に付き合う” ための対処法として、人に話を聴いてもらうというものをご紹介しました。

 ある実験によると、コミュニケーション場面において、相手がこちらの印象を決める時 “何を言ったか” より、“どんな風に言ったか” “どんな風に話を聴いてもらえたか” といった情報を重視していることが分かったそうです。

 “聴く” とは、注意して耳にとめる(目と耳と心を使ってきく)ことです。

 日常会話で “人の話を聞く” ことはよくあると思いますが、相手に「話して良かった」と感じてもらえるためには “聴き方” を大切にすると効果的かもしれません。

 私たちは “自分の話を聴いて欲しい”という思いを持っています。また、不安や悩みを抱えること、愚痴を溜め込んでしまうことは、誰にでもあると思います。そんな時、自分のことを否定せず、優しくうなずいて話を聴いてくれると、人は安心感を覚えます。

 自分から何か発言すること、話しかけることはちょっと苦手だという方は、話の聴き方を意識してみてはいかがでしょうか。

(心理 Y S 記)

―待合室で読める本から―

「適応障害(こころの科学セレクション)」 原田 誠一著  日本評論社
病気かそれとも正常か、うつ病との違い、そもそも病気なのかなど、適応障害という言葉が登場して30年近くなり、くずかご的病名と呼ばれながら、臨床でよく使われるこの疾患に対する疑問に応える良書。
「働く人のための精神医学」 岡田 尊司著  PHP研究所
比較的恵まれた大企業の社員や、精神的にタフだと思われていた人までもが、うつや不安障害になって仕事ができなくなるケースが急増しています。本書は、働く人が知っておきたい精神的疾患や心のトラブルについて、そのエッセンスをわかりやすくまとめたものです。
「新型うつな人々」 見波 利幸著  日本経済出版新聞社
社員に軽く注意をしたら不調を訴え会社に来なくなったなど多くの相談者をカウンセリングした著者が、急増する「新型うつ」の実態を事例から掘り起こすとともに、社員を「新型うつ」にしないための対策や、ストレスマネジメント法まで、対処法を提案しています。
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