今回は、前回取り上げたアサーションの練習方法について、いくつか簡単にご紹介いたします。興味・関心を持たれた方、詳しくお知りになりたい方は、アサーションに関する書物などを探していただければ幸いです。

Iメッセージとは、「私は〜」といったように、自分の気持ちや考えを伝える言い方です。相手の行動を責めず、お願いするような形で、肯定的な言葉を用います。
例:そんなこと無理だよ〜 ⇒ そんな風に言われると、私は悲しいよ
いつも自分の話ばっかりだよね! ⇒ 私はあなたに聞いて欲しい話があるんだ
どうして仕事が遅いの? ⇒ 私はその書類が早くできあがると助かるよ

自分の言いたいことを4つに分けて話す方法で、問題解決の際に役立つものです。
D:Describe(描写):状況や行動の客観的事実を伝える
E:Explanation(説明):自分の思いを、Iメッセージで伝える
S:Suggest(提案):解決策、妥協案を提案する
C:Choose(選択):受け入れてもらえた場合、そうでなかった場合で判断する
例:上司に急な仕事を頼まれた時・・・
D:3日後に締め切りの仕事を抱えていることを伝える。
E:他の仕事を引き受けると、間に合わないので私は困ると伝える。
S:頼まれた仕事の期限を確認し、今の仕事が片付いたらできる旨を伝える。
C:上司が承諾したら提案通りに対応。承諾しない場合は相談する。

私たちはコミュニケーションをとる時、言葉以外の表現(表情、声色、身振り手振り)も用いますが、これらを非言語コミュニケーションと言います。言葉と様子が違っていると、相手から「この人は信頼して大丈夫かな?」と不安に思われることもあるので、言葉以外の表現にも気を付けることが、アサーションにおいて大切なポイントとなります。
例:相手と視線を合わせているか、もしくは見つめすぎていないか
話す内容と顔の表情が合っているか、「大丈夫」と言いつつ怒りの表情をしていないか
相手の声の調子や話すスピードと合わせようとしているか
腕や足を組む、横を向く、頭を抱えるなど、不快感を与える姿勢や動作をしていないか
(心理 Y S 記)