コラム「LOUNGE-5月号」今できる過ごし方を
(2020年5月7日掲載)
現在、未知のウイルスの感染症によって、多くの方が不安な毎日を過ごされていることと思います。地震や台風などの災害、公共機関の事故などの人災、そして今回のようなウイルスによる感染症などは、ある日突如として起こることがあります。こういった状況下では強い不安を感じたり、憂うつな気持ちになったり、体調不良になったりと様々な症状がみられますが、これらは普段とは違う状況に対する “正常な反応” と捉えることができます。なので、無理におさえようとするのではなく、非常事態時の過ごし方や、こころの健康の保ち方について考えることが大切です。
未知のウイルスに対して不安や憂うつな気持ちを抱くことは自然なことです。今できる生活上の工夫を試しつつ、こころがホッとする時間を作るなど自分自身をいたわりながら、日々を過ごされてみてください。
(心理 Y S 記)
―待合室で読める本から―
「大人のための困った感情のトリセツ」 水島 広子著 大和出版
精神医学の見地から解き明かす、心と気持のカラクリが述べられています。怒り、不安、不機嫌、悲しみなど、7つの困った感情が持っている本来の目的と、それぞれの感情の正しい取り扱い方が解りやすく書かれています。
「心のざわざわ・イライラを消すがんばりすぎない休み方」 荻野 淳也著 文響社
瞑想と聞くと難しそうですが、深呼吸をして心を落ち着ける瞬間を持つだけで、忙しく焦っていた心が落ち着くことがあります。忙しくがんばる人が自分を大切に暮らすためのきっかけになる、マインドフルネスを生活にとり入れて暮らす方法が紹介されています。
「人生うまくいく人の感情リセット術」 樺沢 紫苑著 三笠書房
心が「前向き」になる習慣をつけ、リセット術を知ることでストレスが減少します。目標を細かく区切り、やり遂げた自分をイメージし、先のことは考えないテクニックなどが紹介されています。