長崎の心療内科 もとやま心のクリニック コラム「LOUNGE-10月号」怒りについてB

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コラム「LOUNGE-10月号」怒りについてB

(2019年10月3日掲載)

 さわやかな秋晴れの続く今日この頃となりました。これまで自分の怒りに気づく方法として “べき” を意識すること、 “怒り” の温度測定について取り上げてきました。今回は、怒りを感じたその時・その場でできる対処法について、ご紹介いたします。

 怒りのピークは、4〜6秒くらいだと言われています。この間は、怒りのホルモン(アドレナリン)が出ているので冷静な対応ができず、感情的になってしまいます。あとになって、「なんであんなことを言ってしまったんだろう・・・」と後悔した経験がある方も、いらっしゃるのではないでしょうか。そのため、怒りを感じた時は、ひと呼吸置くこと、気を紛らわすことが大切になってきます。

 上記以外にも、普段から気分転換とリフレッシュのメニューを用意しておくとよいでしょう。

 “怒り” は私たちにとって大切な感情ですし、なくすことはできません。自分の怒りに気づき、向き合うこと、怒る必要のないことにはできるだけ怒らないようになることが大切だと考えられます。怒りに支配されることがないよう、自分なりのコントロール法を見つけていきましょう。

(心理 Y S 記)

―待合室で読める本から―

「生きる力 森田正馬の15の提言」  帚木蓬生著  朝日新聞出版
森田療法の根底には、人生を無理なく生きる「あるがまま」の肯定があります。著者が臨床三十五年のなかで、患者さんに応用し、一般の人々にもそして自らも指針としてきた療法とその創始者の生涯を、小説家と精神科医の二つの奥深い視点からとらえた画期的な書物です。
「こころと脳の対話」  河合隼雄・茂木健一郎著   新潮文庫
人間の不思議を、「心」と「脳」の両面でとらえる、魂の専門家と脳科学の申し子が心を開いて語り合った3日間をまとめたもの。京都の河合オフィスで茂木氏は自ら箱庭を作り、臨床心理学者はその意味を読むという設定で、「河合隼雄」という存在の面白さが縦横に展開する貴重な対話集です。
「心理療法 個人授業」  河合隼雄・南伸坊著   新潮文庫 
ユニークな文筆家でもあるイラストレーター南伸坊が、第一線の学者に入門する「個人授業」シリーズ。臨床心理学者の河合隼雄が先生となって、心の不思議について講義しています。
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