日中、耐えがたい暑さが続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
私たちの心は天候に影響を受けるところもあるので、蒸し暑い毎日が続くと、例えばやる気が出ない、イライラしやすくなるといった気持ちになる方もいらっしゃるかもしれません。今回は、そんな私たちの大切な気持ち・感情のひとつである “イライラ・怒り” について取り上げたいと思います。
“怒り” とは、私たちの感情(不快感など)を表す大切なもので、誰もが持っています。ただ他の感情と比べると強いエネルギーを持っているので、振り回されてしまいがちです。また、溜め込みすぎるのは、心身の健康によくないと言われており、自分の怒りに気づき、自分なりの方法でコントロールできるようになることが大切だと考えられます。
今回は、自分の怒りに気づく方法のひとつとして “べきを意識すること” についてご紹介いたします。
私たちが怒りを感じる要因のひとつに、自分の信じている “べき” が裏切られることが考えられます。
“こうあるべき” という価値観はひとりひとり違います。ある人にとっては当たり前・正しいと思うことでも、他の人にとっては必ずしもそうとは限りません。
そこでポイントとなってくるのが、“べき” の境界線を考えてみることです。
自分と同じ “べき” を持っている人もいれば、自分と全然違う “べき” を持っている人もいます。ポイントとなるのはAのところで、「まあいっか」「仕方ないね」と思える範囲を広げておくと、怒りに支配されることが少なくなっていくと考えられます。すぐ怒ってしまう、イライラしやすいと感じる人は、自分の中にある“べき”を意識してみてはいかがでしょうか。
(心理 Y S 記)