七夕飾りが風に揺れ、いよいよ夏本番といった季節になってきました。
夏になると爽やかな色味のものに惹かれたり、身回りの品は涼しさを感じられる色味でそろえたくなったりしませんか。今回は、私たちの生活の中に溢れている様々な “色の持つイメージ” についてお話したいと思います。
ファーストフード店を利用する時、内装やテーブル・イスなどが、赤色やオレンジ色・茶色系でまとめられていることにお気づきでしょうか。これは、赤色やオレンジ色・茶色など暖色系の空間は、実際よりもゆっくりと長い時間を過ごしたように感じられ、お客さんの入れ替わりが早くなるからだと考えられています。また、青色や紫色など寒色系の食べ物は食欲がなくなり、黒っぽいものは重たく感じたりするなど、人は色から様々なイメージを受けます。
上記以外にも、色の持つイメージには様々なものが考えられ、同じ色でも人によって抱く印象が違うこともあるでしょう。色には、気持ちが和らぐ、ストレスや不安を軽減する、力やエネルギーを発揮させてくれるなど、私たちの心と体に良い影響を与えてくれる効果が期待されます。
毎日の生活の中で “今日は○○な気分で過ごしたい” “自分を〇〇のように見せたい”と心理的な効果や影響を考える時、色のイメージを利用してみるのも方法の1つです。自分に似合う色・自分が好きな色を身に着けることもよいのですが、たまにはいつもと違った自分を演出してみてはいかがでしょうか。やる気や自信が満ちてくる、人に与える印象が変わるなど、新たな発見があるかもしれません。
(心理 Y S 記)