長崎の心療内科 もとやま心のクリニック コラム「LOUNGE-5月号」5月病について

もとやま心のクリニック
長崎の心療内科もとやま心のクリニックへのお問い合わせ・ご予約は095-856-3033
トップページ > 面接室からのたより > コラム「LOUNGE-5月号」
面接室からのたより

コラム「LOUNGE-5月号」5月病について

(2019年5月7日掲載)

 風薫る、木々の新緑が美しい季節になりました。さて、新年度がスタートして1カ月が過ぎましたが、いかがお過ごしでしょうか。新生活がはじまると心はうきうきし、様々な価値観に触れる機会が増えます。また、生活環境の変化、人との出会い、通学・通勤の変化など、新しい刺激が自分のもとにやってくる時期でもあります。そういった新しいものがやってきた時、私たちはその変化に適応しようとするのですが、それにはとてもストレスを伴います。

 人は “自分らしくいられること” つまり自然体でいられるとストレスをあまり感じません。しかし、新しい環境において、最初から自分らしさを出すことは中々難しいことです。例えば、周りの人がどんな人物なのかを観察したり、新しい場で自分のポジションを探したりするでしょう。そうやって頑張る日々が続くと、G・Wあたりで気持ちがプツンと切れ、それまでの疲れがどっと出て、「朝起きたくない」「仕事に行きたくない」「なんか疲れた・・・」といったことを感じるようになります。この現象は “5月病” として、一般的に広く知られています。

 慌ただしい日々を送っていると、自覚がないうちに、心と身体がストレスを感じていることもあるでしょう。日頃からこまめにストレス発散や息抜きをしておくなど、毎日のちょっとした心がけを大切に過ごしてみてください。

(心理 Y S 記)

―待合室で読める本から―

「怒りが消える心のトレーニング」  安藤 俊介著  ディスカヴァー・トゥエンティワン
アンガーマネジメントとは、1970年代にアメリカで生まれた怒りの感情と上手に付き合うための“心のトレーニング”です。本書は豊富な図解とマンガ、振り返りチェックリストなどで、初めての方でもスッキリ理解できると同時に、実践までつなげる工夫がされています。
「今日から使えるアンガーマネジメント 怒らず伝える技術」  安藤 俊介著  ナツメ社
本書ではビジネスシーンに重点を置き、その基本的な考え方と実践方法を紹介します。上司、部下、後輩に感じる、身近な「イラッ」をどう伝えればいいのか、どうすれば解消できるのか、具体的な対処法も満載です。「思わず怒鳴ってしまう」「イライラをため込んでしまう」など「怒り」にまつわる読者の悩みを解消します。
「いつも怒っている人も うまく怒れない人も 図解アンガーマネジメント」  戸田 久実著  かんき出版
アンガーマネジメントは、「怒りで後悔しないこと」という意味です。「怒ってはいけない」「怒りをがまんしなさい」というわけではなくて、怒る必要のあるときには、適切な怒り方ができるようになって、怒らなくてもいいことには怒らないですむようになろうということを目指しています。
長崎の心療内科・精神科
もとやま心のクリニック