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コラム「LOUNGE-4月号」PMS(月経前症候群)について

(2020年4月1日掲載)

 月経前になると、下腹部の張り、胸の張りや痛み、腰痛、頭痛やめまい、肌が荒れやすくなる、イライラするといった症状を感じたことはありませんか?女性の多くは生理前に何らかの不調を感じていますが、その不快な症状によって生活に支障が出ているような状態をPMSと呼びます。

 PMS(Premenstrual Syndrome)は、日本語では「月経前症候群」と呼ばれ、月経(生理)が始まる前の約2週間に起こるこころと体の様々な不調のことで、生理が始まると自然に治まってきます。女性の体には排卵にともなう1ヶ月のリズムがあり、PMSはその中で排卵から次の月経までの間の黄体期に起こります。PMSの中でも特にこころの症状が重く、社会生活に大きな支障をきたしているものをPMDD(premenstrual dysphoric disorder)と呼びまず。産婦人科でPMDDと診断された場合は、心療内科や精神科と連携して治療をすることもあります。

 症状の出方には個人差がありますが、ストレスや緊張、疲労が蓄積するなど、仕事やプライベートでの無理が重なると、症状が強くあらわれやすくなります。また、環境の変化があった時(例:就職、昇進や異動、結婚、離婚、1人暮らし、家族との同居)も注意が必要です。

 PMSの症状が出ている時期は、いつも通りにできない自分を卑下しないようにしましょう。そして無理をしすぎず、こころと体が落ち着く方法を見つけていくことが大切です。

(心理 Y S 記)

―待合室で読める本から―

「自分でできる“不眠”克服ワークブック」  渡辺 範雄著  創元社
薬だけでは不眠が十分に良くならない患者のために、著者たちによって8週間で確実に効果の出る新しい精神療法が開発され、その「短期睡眠行動療法」を自分で行えるよう工夫された、書き込み式のワークブックです。
「不眠・過眠を治す81のワザ」  河村 哲著  保健同人社
不眠や過眠などの睡眠障害を改善する第一歩は、睡眠環境の整備や生活習慣の見直しです。そこで、不眠や過眠に悩む人たちが日常生活でどんな工夫をしたのか、治療のきっかけは何か、その生の声を取り上げ、専門医のアドバイスにより解決に導く学習本です。
「不眠症の科学」  坪田 聡著  ソフトバンククリエイティブ
睡眠学の発展により明らかになってきた科学的な根拠にもとづく睡眠改善法を、「睡眠コーチング」を日々行っている著者がわかりやすく解説。睡眠学についての基礎知識から最新の研究による不眠改善方法まで、幅広く紹介しています。
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