長崎の心療内科 もとやま心のクリニック コラム「LOUNGE-6月号」不眠症−その2−

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コラム「LOUNGE-6月号」不眠症−その2−

(2014年06月10日掲載)
 不眠症の原因には様々なものがあります。ストレスが原因で起こる一過性の不眠を適応障害性不眠と呼びます。ふつうは不眠の原因がなくなると不眠は解消されますが、睡眠に対するこだわりが強い人は、不眠そのものを強く意識して悩み続け、寝ることへの恐怖感が芽生えます。タイプとしては寝つけない(入眠困難)、夜中に目が覚めてしまう(中途覚醒)がよくみられます。中高年女性、神経質で完全主義的傾向の強い人に多いようです。
 うつ病ではほとんどの場合に不眠が認められ、うつ病の重症度と不眠の重症度は関連しています。不眠を訴えていた人が実はうつ病の初期だった、ということがよくあります。夜眠れないだけでなく、日中の仮眠も妨げられます。2週間以上続く不眠はうつ病の可能性もありますから注意が必要です。また、パニック障害に代表される不安障害の人も慢性的に不眠を感じています。パニック障害の人が強く感じている不安や恐怖は、覚醒を亢進させる作用があります。睡眠中にもパニック発作が生じ、発作後に再び眠るのが怖くなり不眠が増強してしまいます。
 ところで、就床や起床に関する習慣、睡眠に影響を与える食事や運動などの生活習慣を含めて睡眠衛生といいます。グッスリ眠ってスッキリ目覚めるためには睡眠衛生が良好でなくてはなりません。必要以上に長い仮眠を日中にとる、長い時間寝床にいる、休日の起床時間が平日より数時間以上も遅い、アルコールやカフェインを就寝前に使用するなどは不眠のもとになります。ちなみに、思春期から青年期に発症しやすい病気として、睡眠相後退症候群があります。明け方にならないと眠れず、朝は目覚ましをかけていても起きられない、布団を出るのは昼すぎと生活のリズムが狂ってしまう状態です。体内時計が故障しているためで、クスリと生活習慣の見直しで改善します。
 看護師など夜勤が入る人は、昼夜のリズムと睡眠・覚醒のリズムがずれているため、いろいろな症状が出やすくなります。一時的に強い眠気に悩まされたり、不眠を訴える睡眠障害を概日リズム睡眠障害と呼びます。夜に確保できない睡眠を事前に補う、眠気による事故や能率の低下を減らすためにカフェインを摂取する、概日リズムの調整をするなどが役に立ちます。睡眠と夢の関係はよく話題になりますが、不安や怖い夢は性格や心の傷、うつや不安、薬剤やアルコールとの関連がありますから、注意深くみていく必要があります。
(参考図書:「不眠症の科学」坪田 聡著 ソフトバンククリエイティブ)

―待合室で読める本から―

「50歳前からのココカラ手帖」(サンクチュアリ出版) 高橋陽子著
50代を前にしたときの心と体の不調をどのように整えていくか、そしてこの時期の過ごし方について、様々な専門家の知識を学びながらコミックで紹介している内容です。
「だって更年期なんだもーんーなんだ、そうだったの?この不調」(主婦の友社) はしばあやこ他著
更年期特有の体の不調は、ほてりやむくみだけでなく、寝つきが悪くなった、気分が落ち込む、朝起きるときに手がこわばっているなど、症状はさまざまです。体験談と医師のアドバイスによる悩みの解消に役立つ本です。
「女40歳からの不調を感じたら読む本」(静山社) 木村容子著
40歳を迎えて感じる易疲労感、むくみやすさ、下半身の冷えなど身体の不調と女性ホルモンの減少との正常な関係について紹介し、この年代の変化に合わせた考え方、生活スタイルの仕方を提案しています。
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