長崎の心療内科 もとやま心のクリニック コラム「LOUNGE-1月号」自分も相手も尊重する“相互尊重”コミュニケーション

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コラム「LOUNGE-1月号」自分も相手も尊重する“相互尊重”コミュニケーション

(2017年1月10日掲載)
 日頃の職場でのコミュニケーションは、気持ちよく図れているでしょうか。言いたいことを、過度に遠慮することなく声に出せ、相手の話を肩肘張らずに聴くことができる、このようなコミュニケーションがうまく図れると、仕事がスムーズに進み、職場が楽しい場所になりそうです。引き過ぎても、強過ぎても、話は前に進みません。自分がストレスを感じるか、相手にストレスを与えるかでは、職場がストレスを生む場所になってしまいます。自分も相手も尊重しながら、きちんと主張できる「相互尊重コミュニケーション」を心掛けることも大切です。「発展的で協調的な自己主張」のスキル向上が気持ちのよい職場づくりの一つの答になるかもしれません。
 たとえば、相手を論破しても意味がありません。無理やり自分の考えを押し通すような主張ではうまくいかないのです。ミーティングで、「今日こそは言ってやった」と一瞬すっきりしたように感じても、次のミーティングが開きにくくなります。これでは、仕事をすればするほど、キャリアを重ねれば重ねるほど自分の味方を減らし、フィールドを狭くしてしまいます。正しい自己主張は、「次に、明日につながる」のです。また、協調的であろうとすることは、遠慮するとか相手に合わせ過ぎることとは違います。相手の知っている単語が使える、相手の興味のある角度から話ができる、すなわち、一歩相手に近づいて、聞いてもらえる話ができるということです。どんなに活舌良く、理路整然と話しているつもりでも、相手の知らない単語や相手の興味から外れた話では届きません。すがすがしい自己主張は、「相手に聞いてもらえて、理解されて、アクションにつながる」のです。ごく当たり前で簡単なことのようですが、これが、実際の仕事の場面で、目の前に具体的な誰かが現れるとなかなか難しいものです。
 「こんなこと言ったら悪いかもしれない」と遠慮して、遠回りに言って、誤解を招いたり、「相手のため」と思って進言したつもりが、自分勝手な印象になってしまったりすることがあります。毎日、小さな後悔を積み重ねていないでしょうか。コミュニケーションのタイプには、大きく分けて3つあります。ついつい偏りがちな、相手否定(攻撃型)と自分否定(受身型)の2つと、発展的で協調的な、相互尊重(積極的)のコミュニケーションです。 3つのタイプを比較してみましょう。「攻撃型」は、強引に相手からYESを奪おうとします。結果、今日の1勝は得られるかもしれないけれど、相手にいやな印象を残すので、次につながらず、正しい意味での連勝や全勝が期待できません。「受身型」は、何でも相手に合わせ過ぎてしまうので、便利な人、簡単な人だと思われても、信頼や尊重にはつながらず、結果、いざと言うときに選ばれない対象になってしまいます。「相互尊重」は、足して2で割るとか、中間的ということではありません。しっかり自分の意見は率直かつ明快に伝えるけれど、相手の話も聞く。結果、両者のアイデアや力の掛け算の成果が生まれます。相互の信頼関係も深まります。
 相手に対する姿勢で言うと、攻撃型は、配慮も遠慮もありません。受身型は、遠慮ばかりで、実は、相手に対する配慮に欠けます。相互尊重は、下手な遠慮はしないけれど、相手のこの先の行動に対する配慮があります。日頃のあなたのスタイルはどのタイプに近いでしょうか。きちんと発言できていれば、もっとものごとがスムーズに進んでいたはずだと感じる場面はないでしょうか。コミュニケーションのスキルを磨いて、ミーティングなどでの発言力を増し、上司や後輩にきちんとモノが頼め、時にはNOも言えることが大切です。お互いがきちんと伝えあえて、聞きあえれば、仕事の成果は足し算で終わらずに、掛け算の結果を生みだします。
(大串 亜由美 厚生労働省「明るい職場応援団」より抜粋)

―待合室で読める本から―

「気にしすぎ人間へ(クヨクヨすることが成長のもとになる)」(青春出版社) 長沼 睦雄 著
「小さなことを気にしすぎてしまい、生きづらさを感じる人」が、過剰な生きづらさを感じずに生きるための方法を、具体的な習慣やモノの考え方を取り上げながら伝えています。
「イヤなことがなかなか忘れられない人のための本―上手な気持ちの切り替え方」(青春出版社) 生月 誠 著
相手のちょっとした一言を何度も思い出してしまう、自分のうっかりした一言をふと思い出してしまう、うまくいかない自分がイヤになるなど、そのような悩みを抱える人に、上手に気持ちを切り替えるための技法を具体的に紹介しています。
「怒らない生き方 (ロング新書)」(ロングセラーズ) 植西 聰 著
「毎日が運がいい日」と思えば、ささいなことで怒ることもなく、どんなことがあっても、おだやかな笑顔で対処できるようになり、気持ちの浮き沈みもなく、安定した心で生きていけると述べています。
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