長崎の心療内科 もとやま心のクリニック コラム「LOUNGE-2月号」うつ病予防のポイント

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コラム「LOUNGE-2月号」 うつ病予防のポイント

(2014年02月03日掲載)
 「心身相関」という言葉のように、身体と心は深く関連しています。たとえば、糖尿病や狭心症などの身体疾患がある人はうつ病を発生する頻度が高くなりますし、うつや不眠が改善すると血圧が低下し高血圧治療薬が不要になることがあります。ですから、うつ病を予防するには身体とこころと脳の三者の健康に配慮することが求められます。具体的には、外側からもたらされるストレスや過労、そして脳内ホルモンであるセロトニンやノルアドレナリンをいかに整えるかということです。
 うつ病の方には、まじめで几帳面、頑張りすぎてしまうという性格傾向が少なからず認められます。義理堅いので頼まれた仕事を断れず、過労に陥り、仕事を人に頼めずに自分で抱え込んでしまいます。このような方は、他者の思惑を気にしすぎるため、人に仕事を任せることや仕事を断ることに罪悪感を生じやすいので、あまり一人だけで完璧に物事を進めようとせず、周りの人の協力を得ながら、ほどほどで生活されることです。性格を変えたいと望まれるかもしれませんが、自分の長所を伸ばしながら短所をカバーする方法を考えてみましょう。
 すでにストレスがたまってうつ的になっているときには、自分自身のこと、将来のこと、過去の出来事、周囲との関係に対して悲観的になります。たとえば、「家庭のことも仕事もきちんとこなせていない私は、役立たずで、周りから厄介者と見られて負担をかけているだけで存在する価値がない」、「このようなつらい状況は今後も未来永劫続いていき、救いがない」などと訴えます。客観的に見ると、何とか家事や仕事はこなせていますし、つらい状況が変わらないという根拠もありません。このような場合は、すでに陥っている否定的な思考パターンが明確ですから、そこに焦点を当てた精神療法を行うことが有効です。
 身近な人の死、親しい人との別れ、離婚などの悲しい出来事だけでなく、昇進や出産、結婚や就職など喜ばしいはずの出来事でもうつ病の引き金になることがあります。これは、責任の重大、経済的な心配、地位や役割の喪失体験などが「心因」として考えられます。どのような出来事に対しても持ちこたえられるストレス耐性をもっておきたいところですが、すぐには実現するものではないでしょうから、早めに誰かに相談して心を軽くしておくことも大切です。また、他人に依存しすぎない自己を確立することも役に立ちますので、普段から趣味などの生きがいをもつことや禅などを通した心の修養を心がけ、自己実現の場を設えていくことも肝要です。

―待合室で読める本から―

「ただ坐る 生きる自信が湧く一日15分坐禅」(光文社新書) ネルケ無方著
著者は16歳で出会った坐禅に衝撃を受け、逆境に陥りながらもひたすら仏教の道を進み、1993年日本海側の山中にある安泰寺で出家します。正解を追い求めることをやめ、坐禅という「考えない時間」をつくることで、一日の内容は確実に違い、そして人生そのものも変わっていきます。
「坐禅のすすめ」(幻冬舎) 平井正修著
毎日5分間「ただ坐る」ことで“心の自然治癒力"が高まり、不安に悩まされなくなります。ストレスの多い現代人を救うヒントが凝縮しています。
「人生はニャンとかなる! ―明日に幸福をまねく68の方法」(文響社) 水野敬也著
可愛い猫の写真に、人生で大切な言葉と、裏ページにはその「大切な言葉」をより深く理解したい人のために厳選された偉人のエピソードが掲載されています。自己啓発書・実用書とは違った雰囲気が楽しめます。
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