長崎の心療内科 もとやま心のクリニック コラム「LOUNGE-10月号」パニック障害−その1−

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コラム「LOUNGE-10月号」 パニック障害−その1−

(2013年10月07日掲載)
 普段はまったく正常な人が突然不可解かつ不合理な恐怖を抱くこと自体は非常にありふれたものです。しかしながら、ごく一部の人は、日常生活に支障をきたすほど頻繁に発作を起こしたり、重症の発作を繰り返したりするようになります。パニック障害とは、パニック発作が非常に頻繁であったり、次のパニック発作が起きるのではないかと恐れながら過ごす時間が非常に長くなった状態のことを表します。そして次第に発作を恐れて様々な状況を避けるようになります。パニック発作を恐れるために回避する状況として、混雑した場所、バス、電車などの閉じ込められる場所、自宅など自分が大丈夫と思える場所から遠く離れることなどです。したがって、広場恐怖はパニック発作が起こったときに逃げたり助けを求めたりできない感じのする状況への回避と言えます。
 それではどのようにしてこれらの恐怖は生じてくるのでしょうか。多くの人にとって、最初のパニック発作はストレスが増大したときに生じます。心理的ストレスには、親密な人との離別、人間関係のトラブル、経済問題や仕事の重圧などがあります。また身体的ストレスには、病気、疲労、睡眠不足などがあります。ストレスがあると不安になりやすく、ストレス要因が重複したり、ストレスへの柔軟性が失われているときにパニック発作として表現されるのです。不安が強くなると、早く息をしすぎたり、深く息をしすぎたりして過呼吸になります。自分自身では気づかないのですが、めまい、ふらつき、手足のしびれ、足の力が抜ける、心臓がドキドキする、胸が詰まったり痛くなったりすることで症状化します。
 ところで、ある人はパニック障害や広場恐怖になり、ある人はそうならないのはどうしてでしょうか。そこには性格特徴が関与しているようです。パニック障害になる人は、普段からよく思い悩む傾向にあり、それは生活上の様々な側面に及びますが、特に自分の健康について心配します。また、物事がうまくいかなかったり、期待通りにならなかったりすると、実際よりはるかに重大なこととして考え込んでしまうところがあります。モーズレイやエゴグラムなどの簡易な性格心理検査でもこれらの傾向はみられるようです。心配のしすぎや、自己肯定感のもてなさからくる不安を減らす方法もあります。治療がうまくいくためには、不安とパニック発作をコントロールするテクニックを身につけること、そして、その技術をもとに、状況への恐怖を克服する練習をすることです。
(「不安障害の認知行動療法」 星和書店 より抜粋)

―待合室で読める本から―

「パニック障害なんてこわくない」(大和書房) ヘヴ・エイズウッド著
パニック様の不安とどのように向き合えば良いかについて、イラスト形式で書かれた読みやすい内容になっています。気持ちを前向きにもって行く術を教えてくれます。
「パニック障害」(日本評論社) 貝谷久宣著
パニック障害の発作について、患者の体験談を通して解説しています。古くからある疾患として、その症状、経過と予後、治療法などが理解できます。
「マンガで分かる心療内科1〜3」(少年画報社) ゆうきゆう著
メンタルヘルスについて、肩肘張らずに、笑いありの内容で読み進められます。余り知識のない人でも、心療内科の病気について身近に感じられるかもしれません。
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